熱中症対策
梅雨も明けいよいよドライバーには厳しい夏本番となりました。皆様は毎年どのような暑さ対策をしているのでしょうか?
特にドライバーに転職して初めての夏を迎える方々にとっては、これまでの夏とは違った厳しさを感じるかもしれませんね。くれぐれも舐めてかからないように・・・
会社員を長く続けて来られた方は炎天下、1日中外にいるという経験はなかなか無かったのではないでしょうか。スーツ着用が義務付けられている会社の外回りの営業マンでしたらある意味ガテン系労働者以上に厳しそうですが^^;
さすがに最近はクールビズが浸透しているし、そこまで強制的に暑苦しく働かされていたら ○○ハラ で訴えられるからしないでしょう。何より上司が手本を示せるわけがない(笑)
さて、○○にはどんな言葉を入れますか?
ドライバーの仕事着は大手運送会社の仕事をしている場合はユニフォームの貸与がある場合がほとんど。夏だろうが冬だろうがどの運送会社の仕事してるかすぐにわかります。一応季節に応じて半袖シャツだったりジャンパーだったりそれなりに心配りはしてくれているようですが、例えば夏用って何着貸与してくれるんでしょうかね?まさか1着だけで毎日着回せとか。
毎日洗濯しないと汗臭くて配達先で敬遠されちゃう・・・
私の請負っている運送仕事はありがたいことに本業も副業も着衣フリーの環境ですので、素材や機能・デザインを楽しむことができます。最近はホントに機能性がUPした作業着が増えてきたので熱中症対策にはちょこっとお金をかけた方が良いと思います。快適度が全然違いますから。中には服の中でファンを回して熱を逃がすみたいな「空調服」というジャンルまで出て来てます。
先週アフィリエイトASPのお祭りに参加してきた時にワークマンのブースで空調服の試着をしてきましたけど、服の中に扇風機入れてるみたいな(笑)確かに涼しいんだろうなぁという体験はいたしました。ただドライバーの運転時や大きな荷物を持ったりする時にファンが邪魔になるかも?という感想。バッテリーの持ちも気になります。モバイルバッテリーを装着すると服自体も重く感じて配達仕事で使用するにはまだまだ改良の余地はありそうです。実用途としては自転車のツーリングや釣りでは結構需要はあるようです。
さて、近年の猛暑傾向で熱中症対策がかなり重要な位置付けとなってきました。
老人では室内にいても亡くなってしまうような事例も増えてきましたし、中高年だって対策をおろそかにすれば取り返しのつかないことになります。特に屋外で作業する人は症状が出る前から対策を講じる必要があります。
誰にでも有効な対策としては、やはりこまめな水分補給でしょう。ただ水ばかりゴクゴク飲んでいれば良いのかというと厳密には違う。塩分も失われているのに水分ばかり吸収すると血中濃度のバランスがどんどん悪くなるため、適度な塩分と糖分の補給も必要になる。スポーツドリンク系は用意しておくべき。
ちなみに私は毎日仕事には「水」「麦茶」「スポーツドリンク」の3点セットを用意して、朝の積込み時からチビチビ飲むようにしてます。水分・ミネラル・塩分・糖分の吸収を意識してます。
睡眠も重要です。寝苦しい夜に睡眠時間が削られたり質の悪い睡眠になっている方は多く、それが毎日積み重なっていくと体調も低下し熱中症にもなりやすくなります。ドライバーにおいては運転中の眠気や反応速度が遅くなったりして事故の危険性が高まります。もし体調不良を感じたら仕事中でも無理せず休憩をしっかり取ることです。15分程度の仮眠でもかなり回復できるかもしれません。業務あっての自分ではなく自分ファーストで熱中症対策することは仕事全体で考えればプラスになりますから、危ないと思ったら回復に努めてください。
食事も疎かになっていませんか?暑さで食欲も落ちるかもしれませんが、少しづつでも良いので腹に入れて下さい。ただでさえ睡眠不足と発汗の体温調整で肉体的な負担が高まっている時に、エネルギー源の補給さえままならないとなると非常に危険な状態になります。身体が衰弱してくると更に自力での水分補給や食事摂取が困難になり意識は薄れ、気付いたら病院のベッドの上で点滴されているとか。
目覚めるだけラッキーです。誰かが気付いてくれたのですから。
発見や手当てが遅れれば永遠の眠りになることだってあります。近所付き合いも少なく一人暮らしのご老人も増えている今日、自宅で熱中症で動けなくなり誰にも気付かれないというのは怖いですね。決して他人事ではなく、私達の近未来の姿かもしれません。普段から人付き合いとか体調管理は大事にしたいですね。
誰もが同じやり方が通用するとは限りませんので、数ある健康管理方法の中から自分に合ったものを見つけて取り入れていけば良いと思います。
私の場合はもう10年以上エアコンを使用しない生活をしています。これは仕事中の車内もです。トレーニングと同じである程度の負荷をかけ続けないと体を鍛えることは出来ないとの考えで実践してます。今年のように涼しい梅雨が長引いた後に急に猛暑が訪れるようなケースでは、身体が順応できず普段より熱中症になる可能性が高まります。普段から地道に汗をかく機会を増やし、せっかく人間に備わっている体温調整能力を保持することを心がけていれば、今後もヒートアップしていくと予想されている地球温暖化に対して多少抵抗していけるのではないか?
室内にいればエアコン、車に乗ればエアコン、と常に快適な環境を求めてしがいがちですが、「快適さ」は人間の調整能力の衰退化と引き換えに手に入れていると考えると、人類の持つ機能そのものが将来だいぶ変わっていくのでしょうね。
私もアナログ的な肉体強化を続ける一方、スマートウォッチを購入し睡眠状態・血圧・脈拍・歩数等をリアルタイムで管理しています。睡眠は睡眠時間もそうですが浅い・深いという質の部分もグラフで確認できますし、血圧も1日の中でずいぶん変化していることを知ることができ、運送仕事が身体に良くない(笑)ことが推測できたりして自分を制御していくことも可能になると感じています。
あと最近これいいなと使い始めたのが、首元に巻いてひんやりさせるやつ。よくオッサンがタオルを首に巻いて仕事してますけどあれのオシャレ版というか、高吸水性繊維を使用して皮膚表面の熱を発散させるという機能製品です。直射日光から首筋を守るのと冷やすという一石二鳥で、熱中症対策には結構効果があると思います。
グッズの進化に甘えるだけでなく、基礎体力を維持向上させることも人生100年時代を生き抜くためには必要なことです。50代後半からは目に見えて体力が衰えていきますから、早めに対策を講じることをおススメいたします。