最低賃金
今月より最低賃金がUPいたします。
次回に受け取る給与明細を見ていただければ皆様の賃金にも多少の変化があったことに気付かれると思いますが、同じ仕事をしていてもまだまだ全国での最低賃金額にはバラつきがあり、不公平感を抱いている方もいらっしゃるでしょう。
厚生労働省による令和元年度地域別最低賃金改定状況表
上記を見て頂けると全国各都道府県における新最低賃金と前年の最低賃金の違いがわかります。
今回の全国の加重平均額は27円となっています。それよりも気になるのは東京・神奈川の最低賃金だけが1010円を超えており、他県とかなりの差があります。九州・山陰・東北エリアと比べると時給の差は220円以上!
同じ仕事をしていても1時間で220円以上の賃金差ってかなり大きいですよね。
フルタイムで働くパートさんやアルバイトさんで計算してみましょう。
大体月に180時間働くとして、単純に月収で39,600円違ってきます。年収なら475,200円の差に。
もちろん職種によって最低賃金以上の額で働いている方もいらっしゃるでしょう。しかしそれはどこのエリアでも同じことなので、住んでいる場所の格差はやはり感じると思います。特に東京在住で共働きしていた主婦が旦那の転勤とかで地方に転居した場合、そこでまた働き始めた時にショックを受けるそうですよ。
転勤したからと言って旦那の給料が目に見えて上がるわけではない。下手すれば転勤先エリアの最低賃金がベースとなって減給となるかもしれない。加えて奥さんの収入は上記のように激減するわけですから、いくら地方の物価が安いとは言っても共働き夫婦の転勤は厳しいですね。転勤を命じられて退職を選択する人がいるというのも納得です。
私のようにアルバイト的な複業をしている者には最低賃金UPは恩恵があります。
便宜的に本業としている軽運送業は12年目になるのに1円も賃金は上がっていません。「これだから運送業には人が来ないんだよっ!」という愚痴はさておいて、一方の複業においては時給制の仕事を2件やっており、今回の最低賃金の改定によりそれぞれ時給が25円程度UPします。2件合わせて大体月に160~170時間ぐらい労働を提供しておりますので、今後は月4,000円ちょっとの昇給という感じで収入が増えます。年間だと約5万円の収入UPです。
昨年も同じようなものでした。複業だけ順調に収入を増やしております。私が本業に力をいれていない理由がおわかりいただけましたでしょうか?(笑)
でもね、本業で同じ量の仕事をこなしても労働時間がメチャクチャ減ってますから賃金はUPしていなくても時給換算した場合の労働対価としてはかなりUPしています。以前は8時間以上かかっていた仕事も今では4~5時間で終えてますから。
ここ、凄く大事なことですよ。この浮かした時間を複業に変えていくスタイルなので本業がだらしなくても収入は毎年増やしていけるのです。いや、本業がだらしないからこそ収入UPが可能になっている(笑)
ここをヒントにして欲しいなぁ。
さてさて、最低賃金がUPするだけで月に4千円ちょっと、年間で5万円の昇給ってイマドキのサラリーマンの昇給と比べてどうなんでしょう?正規・非正規の格差がいろいろと論じられていますけど、たまに派遣やアルバイトを羨ましがっている正社員の人のコメントを目にしますけど、このコメントの中に非正規が快適さを手に入れるヒントが隠されています。正規の人の不満こそ逆手に取って自分の働き方を構築していきましょう!
上昇志向がないと何も変わりません。非正規の人が正規の人と同じような思考・行動をしている限りは格差は縮まりません。一番問題だと思うのは正規の人以上に非正規の人が自由な時間を持っていない場合です。待遇の格差が当然であるならば、せめて時間の縛りぐらいは緩くなっていないと。
時間を自由に使えるか使えないかで可能性は変わってきます。自由な時間を手に入れてもそれを使うか使わないかで結果は全然違ったものになります。軽運送業で辞めていく人は時間と収入のバランスが非常に悪く改善できない(しない)のだと思います。目一杯相手の時間の中で相手のルールで働いていてはそりゃ面白くない。それが毎日続いていけば尚更将来が悲観的になる。
そこから脱出するにはどうするか?
まずは自分の時間を作り出しそれを有効に使うことを考えましょう。労働を提供するに相応しい仕事ですか?同じ時間でもっと収入を増やせたり快適度を上げる働き方はありませんか?
常に今を疑い先を見よ!
何だかホリエモンっぽくなってしまいましたが、目の前のことだけで一喜一憂していると本当のチャンスを見逃してしまいますよ!というメッセージです。貴方の持つ可能性は今の場所に留まっているには惜しすぎる。もっと自分が活かせるステージを探していきましょう!