サンタクロースは運送業
12月の運送業は1年の中でも大繁忙期と呼ばれるぐらい忙しい。忙しくてもそれに見合って稼げるならまだわかる。しかし年々人手は減っていくし売上げは増えても末端のドライバーには恩恵が行き渡らない。いったい会社の儲けはどこへ消えてしまうのだろうか?ボーナスをよこせとは言わないが、何かの形で現場には労いを見せて欲しいものです。
報酬で報われないのなら労働対価を少しでも満足させるべく、ここ数年は12月にいろいろな働き方の実験を行ってきました。繁忙期に本業をやらないというスタンスで副業メインで収入を組み立ててみると、あ~ら不思議!何とかなる。いやそれどころか、労働時間がイタズラに長くなり副業する時間が削られ労働対価が悪くなる状況より、繁忙期手当てがつくような仕事を上手く組み合わせていくと、本業をしない方が収入が上回ったりすることも可能。
しかも、本業をしないということはガソリンの消費が大きく抑えられ、出費も減らすことができるという相乗効果により、実質収入は増え満足度はグンとアップする。委託契約でガソリン自腹で走っているドライバーにとって、見かけの収入より経費削減効果は見逃せない部分です。経費が2万減らせるのは収入が2万増えるのと同じ!これ大事なポイントです。目先の収入に騙されないこと。
「月300時間労働収入40万経費10万(所得30万)」の働き方と「月200時間労働収入30万経費3万(所得27万)」の働き方、さてどちらを選びますか?という感じでしょうか。私はどちらも嫌ですが(笑)、手元に残るお金は確かに前者の方が3万円多いですが、労働時間に100時間もの差がある。例えばこの100時間のうち半分の50時間だけ時給1000円の副業をすれば、収入なんて軽く逆転してしまう。メインの仕事だからとイタズラに拘束されていると、実は収入の可能性を逃すような時代になっている。
とりわけ運送業というのは長時間労働低賃金がビジネスモデルという異様な世界。何の疑問も工夫もなく取り込まれてしまえば、一般的な会社員に比べ生涯収入と生涯自由時間の両方ともに大きな損失を被ることになるかもしれない。私は幸いフリーの立場であるから自分の働き方・収入は自由にコントロール出来ているが、自分の環境に気付かないとまさに他人のための人生で終わってしまう。誰かのために役立てるのと、誰かのために利用されているのとは違うんです。
今日はクリスマス・イブ。運送業がクソ忙しい時に4連休してブログ更新したりしてまったりしております。年内の本業はあと2日間だけやってそこから年末年始を挟み11連休となる。複業やっているおかげで運送業なのに労働時間もそこそこに収入の不安もなく暮らせる働き方は出来るんです。稼げないと噂のドライバー職ですが、運送の仕事にこだわらずもっと条件の良い副業を絡ませていけば、下手な会社員より自由気ままに暮らせます。来年はそういう働き方を意識して日々過ごしてみて下さい。きっと何かに気付くことができると思います。
クリスマスと言えばサンタクロース。よくよく考えればサンタさんも運送業なんですよね。最近はネット通販とかのプレゼント配達が増えて大変なんでしょうねぇ。たぶんサンタさんは送料取らないみたいだからアマゾンの荷物もやらされるのかな?過積載や誤配・遅配とか大丈夫なのかな?煙突とかから勝手に家に中に入ってきて不法侵入とか、器物破損とかトラブルないのかな?最近は煙突のある家も珍しくなってきたしセキュリティも発達してるし、家に入れないと不在再配達とかするのかな?勝手に国境超えたりして迎撃されないのかな?トナカイは休憩ないのかな?・・・ あ~っホントに大人って理屈っぽくてイヤだぁ~
サンタさんみたいに運送の仕事って昔は楽しそうでしたよねぇ。いつからこんなにギスギスした仕事になってしまったのでしょう。働き手が楽しくない仕事に人は集まって来ません。経営者は自分の築き上げたサクセスストーリーに酔うのではなく、これからのストーリーに力を注いで頂きたいものです。日本の物流はホントにヤバいところまで来てしまっている。