SOHOと軽運送業

今週は連休の関係で3日間しか軽運送業をしておりません(来週も)が、ワークスタイルは充実しております。

webライターの仕事では2つのクライアント様のお仕事を無事納品させていただきました。次の執筆依頼のお話も頂けそうなので、モチベーション高く過ごすことが出来ております。

 

最近、SOHO(Small Office/Home office)という言葉をあまり聞かなくなった(使わなくなった?)ような気がいたします。フリーランスという一言が SOHO も含めた働き方を代表しているかのようですね。

そもそも SOHO というのは必ずしも法人である必要がなく、個人で自宅や小規模のオフィスを利用して仕事を受託するワークスタイルであり、まだスマホもなくパソコンも個人で所有することが珍しいような時代から存在しておりました。が、現在のような恵まれた通信環境とはほど遠く、パソコンの性能も現在とは全く別物のようなレベルでしたので、受託する仕事の内容も今から思えばだいぶ限られたものだったと思います。まあ数十年前の話をしても比較できるわけがないのですけどね。

 

個人で自宅を拠点とするビジネスという意味では「軽運送業で独立」というのもある意味 SOHO と言えなくもない。開業時にはほとんどの軽ドライバーは自宅を拠点(休憩場所)として税務署に届け出ると思います。自宅内やオフィスを借りて仕事をするわけではない(それなのに経費として自宅の家賃や水道高熱通信費を事務所費用として按分計上する^^;)が、個人で仕事を受託する働き方は SOHO の一つなのかもしれない。

しかし全く SOHO のイメージとはほど遠いのがパソコンやスマホで仕事をするわけではないということ。最近は Amazon Flex のようにAIを活用しスマホアプリ地図を用いて配送するというスタイルも出て来てはいるが、配達順とか配達完了率をAIに支配されているようで、 SOHO の特徴の一つでもある「自主性」が感じられないのが残念なところでしょうか。

「自主性」という部分でもう一つ。軽運送業が SOHO と感じられない決定的な要素は、労働時間を拘束されてしまうこと・仕事を自分でコントロールできないこと。これに尽きるのだと思います。
自分の思うようにならない働き方は SOHO を目指す者にとっては論外。内容によっては時間の拘束を受けるような仕事をしている者もいるでしょうけれど、自己管理の中で消化しているのであれば抵抗は少ないはず。

ところが拘束される軽運送業の働き方は独立自営のはずなのにほぼ会社員的。いやそれ以下かもしれない。
朝も早くから行動を開始して夜まで積込みと運転と配達に追われっぱなし。自分の都合で休憩が取れることは週に何回もない。自分の工夫で収入を上げたり労働時間を減らしたりすることもなかなか難しい。収入を上げるには労働時間が増えるという運送業全般の悪しき方程式がいまだに支配する働き方だから。

 

一般的な SOHO スタイルであれば、いろいろな報酬の仕事があり自分の能力と費やす時間に応じて様々な選択が可能になる。それがフリーランスの醍醐味であり難しい部分でもあるのですが、少なくとも上を目指していくための目安や目標が自分で設定できるのは、決まった低単価の仕事が目の前に用意されているのとは全く違う喜びがあります。安定した低収入かチャレンジするライフワークバランスか。

 

私の現在はチャレンジするライフワークバランスです。
いかに拘束される部分を減らし、生活と収入をより高い次元に持っていけるか。これは軽運送業を本業と位置付けることを止めてからパッと視界が開けました。

自分は SOHO であることを再認識すること。軽運送業はあくまでも仕事の一つであり依存しないこと。何事も自分でコントロールすること。

 

職場を固定していないメリット。雇用されていないメリット。
一般の人にはデメリットと思える部分はフリーランスにはいくつかあります。いちいちそれに怯えていても前には進めない。収入が安定しないというリスクは「稼ごうとしない」という怠惰な自分の裏返しでもある。

書店に行けば「副業」に関する情報誌はいくらでもあるし、「業」にするまでもない収入を作る方法だって書籍でなくてもネット上からいくらでも引っ張ってこれる。せっかくスマホを持っているのですからLINEだインスタだと時間を浪費することばかりに使わず、自分のライフワークバランスを1日1案でも考える習慣をつければ、退屈な人生も動き出します。

還暦直前の老いた軽ドライバーが週7日休みがなくても楽しく働いているなんて、当の本人でさえ想像もつきませんでした。これは誰かに拘束された働き方ではないから実現しています。
どの仕事も1回の労働時間は限定的。1つの仕事を長くても5~6時間に収めている。人間の集中力が持続するのはせいぜい3~4時間がいいところだと、今のパラレルなワークスタイルを取り入れて改めて思うようになりました。

表現は悪いですがブログやwebライターの作業は家で寝転がっていても、ファミレスでお茶しながらでも出来ます。それで収入を作ることが可能なわけですから面白い世の中になったものです。
特に通信環境が劇的に変化し続けているので SOHO の働き方も自宅やオフィスから離れて旅行先でも違う仕事をしながらでも可能になっている。もうやったもん勝ちというか、やれないと人生変われないまま終わってしまう。

 

この3連休はまた台風が接近するようで予断を許しませんが、そういう状況の時にも交通機関の運行状況や通勤を気にせずできる SOHO という働き方は、意識しておいて決して損はないはずです。

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