多様化の波に乗る
買い物したり食事したりする時の支払いはどのようにされていますか?
現金でのやり取りの機会は減少の一途をたどり、世の中には覚えきれないぐらいに様々な決済方法が誕生しています。今のところは各自の自由裁量に任されていますが今後はどうなっていくでしょうか?
私の場合は今の時点においては基本はネット上の買い物はカード、日常の買い物は現金決済という感じですね。特に不便も感じないし、ネット上の買い物でも大してポイントがつかないようなもので手数料が全くかからないものはコンビニ支払いにするケースが多々あります。
ガソリンのように用途がハッキリしていて確定申告上説明が容易なものはカード決済で良いのですが、日常の買い物の中には経費扱いしたいものが混同する場合があるので、余程ポイント還元等でメリットがある場合でなければ極力カード決済との区別をしておきたいという個人的な考えはある。まあこの辺は人それぞれだし単に私がアナログ的な人間ということもある。 気持ちが弱い人間なのでカードの使い過ぎに注意しているのです。現金管理の方が支出を減らせるというのは結構ホントのことだと思います。ポイントが貯まる以上の効果を感じることがあります。
実は暗証番号が覚えられなくなっているのではないかという巷の噂もありますが、今のところは大丈夫・・・だと思います ^^;
まあ支払い方法というのはこちらで勝手に決められない部分があるので、ある程度時代の流れに身を委ねつつも様々な決済方法についてメリットデメリットをきちんと把握しておくのは最低限必要ですね。キャッシュレスオンリーのお店も登場してきているぐらいですから自分にとって使い勝手の良い決済方法は複数準備しておかないと。
決済方法が多様化していくのと同様に働き方も多様化していく時代です。社員やアルバイトのようにどこかに雇われることだけが収入手段ではなくなってきています。雇用という庇護の下、安定安心を得られていた時代は終焉を迎えようとしています。これからは他人に頼らず自給自足のように食い扶持を自分で見つけ育てることが求められます。日本の経済界のトップや代表する企業の社長がパニック覚悟で公に終身雇用の崩壊について発信したのですから、ついにパンドラの箱は開かれたということ。
これまで我慢して終身雇用制度を維持していた企業もトップが公認したものとして次々と終身雇用をやめる方向に舵を切っていくことでしょう。会社を存続させることが第一前提にあるのだからそのためには手段を選んでいる場合ではない。会社にとってお荷物になるものはドンドン切り捨てていく。多くの企業が数千人規模で45歳以上の早期退職を促し始めているのもその一つ。ヒトより会社が大事という本性を現してきた。
軽運送業も働き方の多様化が顕著になってきた仕事の一つでしょう。
どこかの組織に所属したり元請けの下について、一定の仕事量・労働時間を条件に業務委託契約を結ぶのがこれまでのポピュラーな労働形態であり、報酬支払は2か月後とか他業種に比べて条件的にも大きく劣っている部分があった。
しかし最近では元請けのような中間搾取する者を省き、運送業界の問題点であった多層構造をシンプルにする働き方が次々と出現し、しかも拘束感を打ち消すべく「好きな時間に好きなだけ」という働き方の流れが出てきている。
人手不足が顕著な職種であったのが、このような働き方が出て来たおかげか軽運送業登録数が伸びて来たということも聞く。アマゾンフレックスなどは残業も再配達もなく、支払いは毎週、仕事のキャンセルも1時間前でも可能(キャンセルのルールは随時変更されているようなので注意)等々、これまでの運送業界では有り得ない好条件を用意している。しかも成果に関わらずの時給制(現在は税込み時給2,000円ですがこちらも変動の可能性あり)で初心者でもそこそこ稼げる環境にある。既存の軽ドライバーはもとよりトラックドライバーからの転職も多いようで、拠点が増えていくスピードも速い。
この勢いでドライバーがアマゾンに集中してくると、日本の運送業界は本当に壊滅してしまうのではないかと本気で思ったりする。一般的なトラックドライバーはもとよりヤマトの宅配でさえ労働対価は低い(稼ぐには長時間労働)のですから、アマゾンを超えるような条件を提示できるとは到底思えないし、何より仕事をする・しないをドライバー側が自由に出来るという働き方は硬直した日本の企業では難しい。病気や子供の行事等でも会社に気兼ねすることなく休みが取れる。「こんな働き方があったのかぁ!」と収入の限界や自由時間への憧れを抱いていた者が飛び付くのは当然ですね。ある意味、ZOZOの時給1,300円募集と似たようなインパクトを感じます。働き方改革に飢えている者、閉塞感のある世界には劇薬とも言える効果がありますね。
今後はAIやら外資やらテクノロジーによりこれまでには予想も出来なかったような働き方が提示されていくかも知れません。自分の常識とはかけ離れた世界観に驚いたり疑ったりして、検討することすら出来ずにチャンスを逃し時代に置いていかれる人も出てくるでしょう。
決済方法の多様化と同様に働き方の多様化においても自分の常識というリミッタ―を取っ払って受け入れる覚悟をしておくことです。好む好まざるに関わらずそんな時代はすぐそこまで来てしまっているのですから。