中高年に必須なテクノロジー:無理なく取り入れられる最新トレンドとAI活用法

体調の急変を自動で発信する機能付きツールは中高年以降の必須!
近年、テクノロジーの進化が目覚ましく、生活のさまざまな場面で活用されています。
特にAI(人工知能)を中心とした技術は、若い世代だけでなく中高年世代にも大きなメリットをもたらすことが期待されています。
しかし、「難しそう」「覚えるのが大変」といった理由でまだまだ敬遠されがちなのも事実としてありますね。
最近の各種調査によると50歳から64歳の98%がインターネットを利用しており、中高年世代のテクノロジー活用が広がっているということです。
特に、スマートフォンやビデオ通話アプリの普及により、家族とのコミュニケーションが劇的に変化しています。
私が勤務している介護施設でも、施設利用者とそのご家族間でネットを通じて遠隔での面会を可能にしており、毎月のように海外にいるお孫さんとの会話を楽しんでおられる方もいらっしゃいます。

ビデオ通話はお年寄りの安否確認において非常に重要な役割がある
また、街中でもシニア向けのデジタル活用支援として「スマートフォン教室」などの取り組みが進められていますが、時代の流れとしてさらなるデジタル活用の推進が求められています。
キャッシュレス決済の利用状況や、シニア市場を積極的に開拓していくことによりデジタルサービスの成功事例も注目されています。
介護施設だけに留まらず家庭内や独り暮らしの高齢者においてもAIを活用した健康管理や見守りロボットの導入が進んでおり、シニア世代の生活の質を向上させる技術が増えています。
例えば、AIスピーカーが健康状態をチェックしたり、音声入力で簡単にメッセージを送れる機能が人気です。
バイタル計測ができるスマートウォッチの普及も、高齢者に取り入れられるケースが増えていることが一因と言えそうです。
そこで今回は、中高年が無理なく取り入れられる最新テクノロジーとその活用法について、具体的な例を挙げながら紹介していきたいと思います。

中高年に加えてものぐさな人にも音声AIアシスタントは人気がある
1. 音声AIアシスタントで暮らしを便利に
スマートスピーカーやスマートフォンに搭載されている音声AIアシスタント(例:Amazon Alexa、Googleアシスタント、Siri)は、一度使い方さえ覚えれば非常に便利に感じるかもしれません。
例えば以下のようなことが簡単にできます。
- 音楽やラジオを再生:「○○の曲をかけて」と話しかけるだけで好きな音楽を流すことが可能。
- 天気予報の確認:「明日の横浜の天気は?」と尋ねるだけでおおよその天気を知ることができます。
- タイマーやアラームの設定:料理中や薬の時間を忘れないように管理できます。
特にスマートスピーカーを導入すれば、スマート家電と連携して声だけで家電操作が可能になり、「照明をつける」「テレビをつける」といったことも簡単にできるようになるでしょう。
足腰が弱ってスイッチを入れるためにいちいち立ち上がらなければならない苦労を軽減したり、指先が不自由な方にとっては音声によるアシスタントは生きる喜びをもたらすことにも繋がっていくでしょう。

最近のスマートウォッチはスマホの機能も取り入れたものがある
2. AIによる健康管理アプリで生活習慣を改善
健康管理が気になる中高年世代には、AIを活用した健康管理アプリが大きな味方になります。
最近では、AIが歩数や睡眠状態を分析し、最適なアドバイスをしてくれるものも登場しています。冒頭で触れたスマートウォッチなども自然に身につけていられるグッズとして、年齢性別に関係なく取り入れることができますよね。
例えば、スマートウォッチと連携することで以下のような機能が活用できます。
- 心拍数や血圧の測定
- 睡眠の質の分析
- 運動不足の警告やアドバイス
AIがこれらのデータをもとに、「今日はあと1,000歩歩くと理想的」などの具体的なアドバイスをしてくれるので、無理なく健康管理が可能です。
私も最近新たにスマートウォッチを購入して、得られる様々な数値を健康管理に役立てるようにしております。

撮影が好きな高齢者は多いが、撮りためたものは整理して楽しもう
3. AIによる写真整理と自動編集
昔はアルバムを開いて写真を楽しんでいましたが、今ではスマホに大量の写真が溜まりがちですよね。
やらなきゃと思ってはいても写真整理は面倒でついつい先送りにしがちです。
そこで活躍するのがAI写真アプリです。
GoogleフォトのようなAI搭載の写真アプリは以下のような機能が便利です。
- 顔認識で人物ごとに写真を整理(「孫の写真だけを見たい」といった希望に応えられる)
- 過去の思い出を自動でまとめる(一定期間ごとに「この日の思い出」としてまとめてくれる)
- ワンタップで写真の色補正や加工(難しい編集は不要)
これを活用すれば大量の写真が見やすく整理され、手軽に楽しめるようになります。
仕事量が減ったり定年したりして時間に余裕がある高齢者にとっては、AI搭載の写真アプリなどは日々の楽しみとして取り組んでみたいものですね。

翻訳アプリを活用して空き部屋をホームステイ用に貸出し副収入に
4. AIを活用した無料翻訳ツールで語学力アップ
海外旅行が好きな中高年世代にとって(中高年に世代に限らないが)、言葉の壁は大きな課題に感じるかもしれません。
しかし、今ではAIを活用した翻訳ツールが驚くほど精度が高くなり、これをうまく使うことで簡単にコミュニケーションが取れます。
スマホを介して同時に互いの言語を表示させることができたりして、インバウンド需要が高まる国内の外国人買い物客等に対してその利便性が脚光を浴びています。
例えば、以下のようなツールがあります。
- Google翻訳:カメラをかざせば看板やメニューを瞬時に翻訳
- DeepL翻訳:文章の自然な翻訳が可能
- 音声翻訳アプリ:スマホで話すだけで即座に別の言語に変換
海外旅行はもちろん、外国語の新聞やSNSを読む際にも役立ちます。
クラウドワークスなどを利用して副業で翻訳をしている方などは、既に当たり前のツールとして活用しています。

皆が買物支援ツールをを活用すれば節約につながるかもしれませんね
5. AIを活用した買い物支援ツール
最近では、オンラインショッピングが主流になってきています。
AIを活用した買い物支援ツールを使えば、賢く買い物ができるようになります。
若者と違って高齢者は価格や製品性能に鈍感な部分もあるため、「比較」するという手間を惜しまずに間違いのない買い物を楽しめるようになれば、家族にとっても安心材料となると思われます。
買物支援ツールとしては例えば、以下のような便利な機能があります。
- 価格比較サイトで最安値を自動チェック
- AIが好みに合った商品をおすすめ(「最近見ていた商品に似たもの」などを提案)
- 家計管理アプリと連携して無駄遣いを防ぐ
ネットショッピング初心者でも簡単に取り入れられるので、一度試してみるのも良いでしょう。
こういうツールが主流になってくると、街中の大手量販店もウカウカしてられませんよね。
これまではフラッと立ち寄った情弱の高齢者を上手く言いくるめて、不相応な商品を買わせることができていたのが簡単にはできなくなる。
高齢者に限らず中高年世代は積極的にいろいろなツールに触れておくべきだと思います。

オレオレ詐欺対策の一つとして電話アプリも進化していますよ
まとめ
AIや最新テクノロジーと聞くと「難しそう」「若い人向け」と感じるかもしれませんが、実は中高年や高齢者こそ活用すべき便利なツールがたくさんあります。
音声アシスタント、健康管理AI、写真整理アプリ、翻訳ツール、買い物支援ツールなど、無理なく取り入れられるものからぜひ試してみてください。
私も60歳を過ぎたあたりから、AIやアプリ、各種ツールなどを使うことに躊躇してはいけないと強く思うようになりました。
最近やたらとガジェットを買い漁っているのもそんな背景があるからです。
テクノロジーの力をうまく活用すれば、より快適で豊かな生活を楽しむことができます。
歳を重ねてきたからこそ、新しい時代の流れに乗ってみようではありませんか!