ビジョンはあるか?
貴方の人生のビジョンは何ですか?
面接時にありそうな問いかけですが、明確に自信を持って回答できる方がどれぐらいいらっしゃるのでしょうか。
VISION = 将来の展望、構想、未来像 ということですが、要は「貴方はこの先どうなりたいのですか?」という問いに自分の未来図が描けているかどうか。
プロスポーツ選手や芸術家のような一芸に秀でている方々は、もともとの潜在能力もあるのでしょうが、自分の将来なるべき姿が明確でかつそうなるための努力や行動を早い時期から迷うことなく継続している。自営業の親を持つ子供も物心つく頃から間近に親の仕事を見て育っているため、ビジョンを無意識に形成しやすい環境にあるのではなかろうか(親のようにはなりたくないという考えも含めて ^^;)
まあ軽運送業の親を見て、自分も将来は軽貨物ドライバーになりたーい!なんて子供はまずいないのではなかろうか(笑) 夢や希望が子供に伝わらない職業はちと問題だし、言い換えればこういうところが人手不足の原因でもあるし、魅力のある職業に変えていくヒントにもなると思う。聞いてる?運送会社の経営者さんや元請けさん!
親が普通のサラリーマンという家庭に育った場合(多くの方がそういう環境だと思いますが)、自分の将来像が早くから描けている人はなかなかいないというか、難しいのではないか。
「親の背を見て子は育つ」という諺がありますが、親のやっていることを見てそれが当たり前のことと思い自分の常識にしてしまうことは十分有り得る というか当てはまる方は多いのでは?軽ドライバーが当たり前と思うことはないでしょうけど(笑)
サラリーマンの親を見て育った方の中には、「絶対に社長になる!」というビジョンをお持ちの方もいらっしゃいます。親が中間管理職で勤続疲労している姿を目の当たりにしていたらどうだかわかりませんが、社長になるという明確なビジョンがあれば行動に説得力が出てきますしモチベーションも高まります。就職・会社に入ることがビジョンであった連中とは明らかに次元の違うところにいるわけですし、出世では有利な位置にいるでしょう。面接時の「貴方の~」の回答の時から競争は始まっているのですから。
ビジョンを達成することも大事かもしれませんが、達成した状態を続けていくことも大事。
ボクシングなどで「チャンピオンになることより防衛することの方が難しい」とよく言われていることも同じようなことなのでしょう。瞬間的な栄光を手にするより幸せな時間を継続する方が個人的には大事なことだと思います。
私はサラリーマン家庭に生まれ育ち、自分の将来像は学生時代には全くというほど不透明でした。ところが私が就職して数年後、親は安定した職から独立して会社を立ち上げ驚くほど短期間で社長になってしまいました。大学の学費の負担から解放されようやくやりたい事に着手できたのでしょう。
この後です。私のDNAがざわつき始めたのは。やはり遺伝子は嘘をつかない ^^;
親の会社員時代は何の仕事をしているのか興味もなかったしよく知りませんでした。独立後の親の仕事には興味も湧いたし会社にも行った。ただ親にとって残念だったのは私がその会社の社長になろうとは思わなかったことでしょうか。独立には興味があったが社長というポジションに興味がなかったんですね。
私が会社員という一見安定していそうな働き方に未練なくサヨナラしたのは、間違いなく親の背を見たことに影響を受けてます。ブログトップのキャッチコピーのように眠っていた魂を解き放つ時が来たんです。
ちなみに私のビジョンは軽ドライバーになることではありません。その先にあるものを意識しており、軽運送業は単なる収入手段という位置付けにしているので、他の活動に積極的に絡んでいくことが出来ている。依存もしていないし拘束もされないようにしています。
人生は本当に短い。残りを幸せな時間にしたいなら明確なビジョンを持ち、早くからそのための行動を始めましょう!