その価値観、チャンスを逃していませんか?

価値観を見誤れば苦労する

世間では冬のボーナスシーズンもたけなわですね。
無事にボーナスが支給された人、たぶん支給されるはずの人、支給されない人、悲喜こもごもの人間模様が展開されておりますが、皆様は満足・納得されておりますでしょうか?
私はボーナスというものに縁がなくなって15年以上経ちますが、無いなら無いで慣れるもんです。
そんなのウソだ!と思うなら会社員やめてみたらわかりますよ。
貰うより慣れろ!(笑)

ボーナスが出ていた会社員時代よりボーナス無しの現在の方が手取りの年収が多いという皮肉。
結果的には会社員辞めて良かったと言えますが、何よりボーナスの呪縛から解き放たれたことでトータルの収入で物事を考えられるようになったのは大きな収穫。

給料や賞与なんて相手が決めるわけで、世の中が不景気だから仕方がないと勝手に納得して微々たる額でも貰えたことに満足しているようでは一生搾取され続ける社畜体質かも。
副業・複業する時間さえ作ることができればボーナスの金額の何倍もの収入を得ることが可能になる。
私のような者でも一時期は複業の収入が年300万円を超えたりしてましたから。

副業もできないような労働時間・拘束のされかたで、わずかなボーナスで転職を躊躇い丸め込まれていることが安心と思わされていませんか?
特に危ういのは「ボーナス貰ってから辞めよう」と考えている人。

いつまでボーナスの呪縛と付き合っているのだ?

実際辞める決心がついている人でも「ボーナス貰ってから」と考える人は多い。
実はこれ、結果的に損を被ることになるかもしれません。
なぜなら同じように考えている人が多いので、転職先を探すのも同じタイミングとなるので競争率が上がるから。

既に転職先が決まっていて、転職もボーナス支給後で相手と調整が済んでいるのであれば問題ない。
しかしボーナス支給時期もほぼ同じという中で、多くのライバルと「よーい、ドン!」で条件が良さそうな数少ない案件の争奪戦に加わるというのは賢いやり方ではないのでは?

目先の10万20万のボーナスに拘るあまり、転職後に得られるもっと大きな利益を逃すことを想像できないのだろうか?
ボーナスというエサに人生を振り回される小さな働き方になっていないだろうか?

損して得取れ

目先の収穫と思っていても実は身を滅ぼす原因でもある

ボーナスを貰わないことを損と思わず、その先の大きな利益に目を向けるべき。
そのために同じことを考えているライバルより少しでも早く転職を決断し情報収集し行動する。
「ボーナス貰ってから辞めよう」なんて甘っちょろい考えでは一生良い仕事に巡り合えないと思うのです。

誰の目にも良く映る求人情報なんてそうそう出てきません。
ボーナスシーズンに出てくる求人なんて同じような考えで辞めていく従業員の欠員補填だろうから、そんな案件ばかり探して上手く潜り込めても結局はまた退職したくなる会社かもしれません。

「思い立ったが吉日」という諺があります。
転職を躊躇う人ってたぶん優柔不断なところがあるでしょうし、時間が経つにつれ転職の決意が薄れていくことは容易に想像できる。
そしてウダウダしているうちに次のボーナス時期が近づいてくれば「貰ったら辞めよう」ということを繰り返す。
その自分の悪い本質を断ち切るためにも「ボーナス貰ってから」は禁句。
本気で良い転職をしたければライバルが動く前に動きましょう!

ボーナスを貰ってからでは遅い!ライバルの先を行け!

転職あるあると似たようなケースを思い出しました。家の購入あるあるです。
賃貸にお住まいで家を買う準備ができた人で「家賃の更新したばかりだから」という理屈で、まさに今目の前にその人が希望する物件が出ていても購入を見送るケースがあります。

私が不動産の仕事をしていた時にも実際遭遇しました。
賃貸の更新って大体が2年ごとのケースが多いので、更新のタイミングを意識した購入を検討されているお客様は多いです。
当時のお客様でヒアリングを分析しておおよその希望を掌握していたのですが、なかなか理想が高く決定に至る物件が出ていませんでした。

そうこうしているうちにお客様の賃貸家賃更新が過ぎ、そんなタイミングでまさに希望通りの物件が出てきたのです。
もちろん真っ先にご連絡し図面を見せてご案内もしたのですが、ナントまさかの見送りに。
お客様曰く「ホントに希望通り・理想の物件ですね」と仰った上で「でも家賃更新したばかりなのでまた物件探しは1年以上先にします」だと。

こんなレアな物件、2度と出てきませんぜ!

物事の価値基準をどこに置いているのだろう?
あれだけ熱く理想の物件像を語っていて、実際まさにドンピシャの物件が目の前に提示されたのに、結局は賃貸の更新費用(たかだか1か月分7~8万円)を惜しんで振り出しに戻る・・・
逆に言えば家賃更新のタイミングにドンピシャであれば物件が多少理想と違っても買ったのだろうか?

ただでさえ理想の不動産物件に出会えうは難しいのに、家賃更新直前という時期的なハードルまで加えるとか、不動産業界的にはますます買えないお客様になっていく・・・
残念ながら私もこの1年後には不動産業界から離れたのでこのお客様のその後を知らない。
あれから建築資材も値上がりが続いているし良い立地だって減っているし・・・

「ボーナスを貰ってから辞める」
「家賃更新したばかりだから買わない」

一見、それぞれ芯の通った理由に思えるが、やはり共通した「何か」感じますよね?
それはともにタイミングに拘っていること。

ではそのタイミングにどれだけの価値を見い出しているのか?
ボーナスなら月給の1ヵ月~2か月分。
家賃更新なら家賃の1か月分。
この金額が将来得られる価値より重いと本当に考えているのだろうか?

タイミングを逃すな!時間は止まらないのだよ!

もちろん将来的なことなど誰にもわからないし、確実な目先の損得を優先することが間違いとは言えない。
ただ、今の日本の経済が世界的に後れを取っているのも、企業の内部留保が最優先になり将来への投資に消極的なことが一因と言われている。

自分の将来に賭けることができない。
今の価値観が未来永劫続いていくと信じて疑わない。

人はいかに「変化」を恐れているかがわかりますね。
でもたった1回のボーナスや家賃更新って、将来への動きを止めるだけの価値があるのだろうか?
そこに拘ってしまうのは、自分の自信の無さの裏返しではないだろうか?

価値観は人それぞれ違って当たり前だし、価値観の違う者へ説得することはなかなか難しい。
ただ価値観の違いがそれぞれの人生に大きく影響することは間違いない。

ボーナスを貰うために転職のタイミングを失い続ける者
家賃更新の費用が惜しくてなかなか家を購入できない者

いつまでしがみついているの?先へ進むしかないでしょ?

傍から見れば「ちょっと違うんじゃない?」と思えても、当事者にとっては現状が続くことこそ安心安全と信じて疑わない。
結局将来を見ているか目の前を見ているかという価値観の違い。
そこで何が正しい、正しくないなんて議論は決着をみない。

転職も家の購入も「機会損失」こそ大きな問題であり、そこを考えず変な拘りで実行を先送りすればその後の期待できるであろう人生が短くなるだけ。
目先に来たチャンスを掴むにはボーナスとか家賃更新とかに目をつぶる勇気・決断も必要です。

人生を先に進めていきたいのなら「何か」を諦める覚悟はしておきましょう!

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