セカンドキャリアとしての軽貨物、軽貨物のセカンドキャリアを考える

商品やサービスのサイクルが短くなり、変化についていけなくなった企業において倒産やリストラが日常茶飯事の日本社会。

安定・安心の「会社員・正社員」神話が崩れ出し非正規人口が急増している今、「終身雇用」や「定年」というワードがもはや死語になりつつあります。

 

ここに軽貨物運送という仕事がある。
始めるハードルが非常に低く、最近注目されている職業の一つです。
最初に請負先や仕事の間違いをしなければ開業後初月に30万円以上の収入も十分可能。
月収50~70万稼ぐ人も珍しくなく、それ以上も目指せます。

軽貨物の働き方を選択する人にはいくつかの特徴があります。

就職・転職が上手くいかない人。
リストラ等で突然職を失った者が生きるための選択肢として。
人間関係や拘束ストレスに嫌気がさし、自分のペースで働きたい人。
他人の評価ではなく自己努力を収入に反映したい人。

以前はどちらかというとネガティブな理由による開業が多かった。
ファーストキャリアを何らかの理由で断念・終了した次のステップとしての軽貨物。
しかし最近は積極的に「働き方の可能性」を考える人の参入が増えています。

 

純粋に軽貨物だけで稼ぐというパターンは昔からあります。
最近は軽貨物の働き方自体が収入ネタの一つという考え方をする人が出てきました。

軽貨物系ユーチューバーに代表されるように、軽貨物をYouTubeやブログのネタとして利用する者が続々と登場しています。

 

私はユーチューバーではありませんが古くからの軽貨物系ブロガーの一人です。
確かに軽貨物を題材としたブログを発信することでいくらかの収入を生んでいるのは事実です。

 

このように軽貨物という働き方は副業と大変相性が良い。
朝から晩まで配達三昧という働き方もありますが、軽貨物+副業・複業という働き方は広がりがあります。
一つの仕事に留まらず時間の使い方や働くことの可能性に気付くことは、以降の軽貨物人生に必ずプラスになると思います。

軽貨物オンリーで活躍している人は言わばスペシャリストです。
配送のプロでありそれなりに高い報酬を得て満足度は高いと思われます。
こういう境地に達している人は副業とか余計なことをする必要性を感じないでしょう。

一方配送のスペシャリストになる前に「伸びぬ収入」や「労働時間の長さ」といった壁にぶち当たり、軽貨物を辞めようと考える人も多数おります。

「伸びぬ収入」「労働時間の長さ」という問題を解決する方法があるのも軽貨物の働き方の良いところ。
それが軽貨物+副業・複業なのです。

誰でもすぐに覚えられる単純作業なだけに、長時間労働となると飽きがくる。
経費も多く長時間労働を提供している割に手元に残るお金が少ないと感じるのはやってみて初めて実感します。
特に最初のうちはスキルも伴わず、労働対価として不満が出るのです。

 

 

軽貨物に費やす時間をしっかり区切り、残りの時間で好きなこと・将来に繋がるスキルを磨くような働き方を取り入れることで、収入をキープしつつ精神的な満足度を高めていくことは軽貨物の壁にぶつかった人にはぜひ試していただきたい。

働き方を柔軟に考えておくことはフリーランスだから出来ることでもあります。
軽貨物で開業したからと言って必ずしも軽貨物の仕事にこだわる必要はないのです。
収入の柱、労働時間の柱を全く別の仕事にしてもOK。むしろ軽貨物をサブとして考えてみると可能性は一気に広がります。

ちなみに現在の私は軽貨物に要している時間より複業に要している時間の方がやや長いかな。
と言ってもブログやwebライター仕事のような自宅やファミレスでくつろぎながらの時間も複業時間に入れてますから、本業も複業もひっくるめて全体的に働いているという感じはあまりしません。
収入的には複業の方が多くなっているので軽貨物に固執する必要もなくなっています。

軽貨物という仕事は過去に何か違う仕事をしていた方のセカンドキャリアという位置付けである場合が多いと思われます。

セカンドキャリアが軽貨物に落ち着いて、その後の人生を全うできるのであればそれは素晴らしいこと。
特に会社員・正社員から転身してきた者にはストレスフリーな環境に最初は感動さえ覚えます。

しかしストレスフリーな反面、売上げも経費も全てが自己責任・自己管理となるため一切の甘えは許されず、指示待ち族ややらされ族であった人は責任転嫁し去っていく人も多い。

軽貨物を経験した人のセカンドキャリア・ネクストキャリアはどうなるのか?

順調に軽貨物仕事オンリーで活躍していた人でも、重度の腰痛を発症したり事故を起こしたり身内の介護に携わるなどして配送仕事から離れなければならないケースがあります。

単に自己都合で軽貨物を辞める人なら若ければどこかの会社員に拾ってもらえる可能性はある。
軽貨物の経験でフリーランスのリスクに気付いたなら次のステージに活かすことはできるでしょう。

ところが軽貨物1本で真面目にどっぷり浸かっていた人や、転職で軽貨物に来た中高年が夢破れて次のステージを探そうとなるとつぶしがきかなくなる。

そこで先におススメした軽貨物+副業・複業がリスクヘッジとして生きてくるのです。
二足の草鞋は履いておくものです。

 

軽貨物と同時進行していた複業である程度のスキル・キャリアを磨いておけば、軽貨物を突然辞めることになっても最低限の生活費ぐらいは確保することも可能だし、ネクストキャリアとして発展させていくことも可能。

収入先を分散させておくことがフリーランスには必要です。
決して一つの仕事・収入先に依存しないこと。

これが軽貨物の万が一の時のネクストキャリアへの備えと考えます。
例えプロフェッショナルな配達員でもその仕事を失った時にはただの人になるかもしれません。

一度フリーランスとしての働き方を経験してしまうと、再度会社員の働き方に戻るのは大変辛く感じるのではないでしょうか?

いつ何が起きてもおかしくない時代です。

常に次のステージを意識して働き方を考えておきましょう!

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